マーケティングは消費者に勝てるか?
著者 | ルディー 和子 |
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監修 | |
出版 | 株式会社ダイヤモンド社刊 |
価格 |
概要
新製品の成功率が低下し製品ライフサイクルが短期化するなか、いつも使われる常套句は、「いまの消費者は昔とは違う。ニーズや好みが多様化し予測するのが難しい」云々。本書はともすると強調されやすい「複雑な消費者」ではなく「単純な消費者」に焦点を当てている。
最新の脳科学、心理学、ネットワーク理論、複雑系科学理論をわかりやすく説明しながら、消費者というのは単純で理性というよりは感情を中心にして購買決定をしていることを強調する。消費者だけでなく、同じ人間である経営者やマーケターも結局はこの感情に大きく影響されて意思決定をしている。だが、それに気づいていない。それがマーケティングの失敗の大きな要因だと主張する。
こういった観点に立って、アサヒスーパードライの成功物語を再度考え、そして、マクドナルドやユニクロの失敗、最近のヒット商品について考察する。顧客データに基づくCRM活動の実際についても論じられる。
「消費者の声を聞く」ことを重視する現在の傾向に異議を唱える一風変わったマーケティングの書である。
「消費者の声を聞く」ことを重視する現在の傾向に異議を唱える一風変わったマーケティングの書である。